検索設定
検索設定は、AIにこのデータベースの使い方を教えるための設定です。5つの項目をすべて入力して更新すると、利用者が検索画面から検索できるようになります。
📋入力する5つの項目
検索設定タブでは、次の5項目を入力します。すべて必須です。
| 項目 | 何を書くか | 入力例 |
|---|---|---|
| 探索モードの最初の質問 | 探索AIが利用者に最初に投げかける質問です。 | どんなヒヤリだった? |
| 探索モードの最初の質問の選択肢 | 上の質問に対する答えの選択肢です。 | 衝突/転倒/その他 |
| このデータベースに収められている ドキュメントの内容 | このデータベースに何が入っているかの概要です。 | 製造業のヒヤリハットに関する報告書 |
| ドキュメントの検索に必要な情報 | AIが利用者に聞き返すべき条件です。これを聞けば資料を絞り込める、という項目を書きます。 | 発生した作業の種類、災害の種類、使用していた道具 |
| このデータベースを利用するユーザ | 想定している利用者像です。 | 製造業で働く人 |
📖「ドキュメントの内容」と「検索に必要な情報」の違い
この2つは似た名前ですが、書く内容はまったく違います。ここを取り違えると検索の精度が上がらないため、しっかり押さえてください。
| このデータベースに収められている ドキュメントの内容 | ドキュメントの検索に必要な情報 | |
|---|---|---|
| ひとことで言うと | 資料の概要 | AIが聞き返すべき条件 |
| 何のために使われるか | AIが「このデータベースには何が入っているか」を理解するため | AIが「あと何が分かれば資料を絞り込めるか」を判断するため |
| 書き方 | 1〜2文で、入っている資料の種類を説明します | 絞り込みに必要な項目を、思いつくだけ書き出します |
| 書く視点 | 資料を説明する視点 | 利用者に質問する視点 |
例で理解する:家電の故障報告データベースの場合
たとえば、家電製品の過去のトラブル報告書を集めたデータベースがあるとします。利用者はこう検索してきます。
テレビが故障した
しかし、これだけでは資料を絞り込めません。テレビの故障報告書が何百件もある中で、どれを見せればよいか判断できないからです。そこでAIは、利用者にこう聞き返す必要があります。
- どのような症状ですか?(映らない/音が出ない/電源が入らない)
- いつ頃の製品ですか?(製造年代・型番)
- どのシリーズの製品ですか?
この「聞き返すべき項目」を先に書いておく欄が、「ドキュメントの検索に必要な情報」です。
| 項目 | この例での入力内容 |
|---|---|
| このデータベースに収められている ドキュメントの内容 | 家電製品の過去のトラブル報告書。故障の症状、原因、対処方法が記載されています。 |
| ドキュメントの検索に必要な情報 | 故障している製品の種類、症状の詳細、製品の型番、製造年代、購入からの経過年数 |
もうひとつの例:製造業のヒヤリハット報告データベース
| 項目 | 入力例 |
|---|---|
| このデータベースに収められている ドキュメントの内容 | 製造業の現場で発生したヒヤリハットの報告書。発生状況と、実施した再発防止策が記載されています。 |
| ドキュメントの検索に必要な情報 | 発生した作業の種類、災害の種類(転倒・激突・はさまれなど)、使用していた道具や設備、発生した工程 |
避けたい書き方は2つあります
- ✕ 製造業における労働内容 … これは資料の説明であって、聞き返す条件になっていません
- ○ 発生した作業の種類、災害の種類、使用していた道具 … 聞き返せる項目になっています
- ✕ 製品ジャンル、製品番号、ロット番号 …(すべてタグに設定済みの項目)→ フォームで入力済みなので、聞き返す意味がありません
- ○ 症状の詳細、発生した工程、当時の作業状況 → タグでは表現できず、本文を読まないと分からない条件です
✏️検索設定を入力する
データベース詳細画面で 検索設定 タブを開きます。
「検索機能の利用に必要な情報を入力してください」という画面が表示されます。最初はすべての項目が空で、選択肢も何も登録されていません。
「探索モードの最初の質問」を入力します。
利用者が探索AIを開いたときに、最初に表示される質問です。専門用語を避け、誰でも答えられる聞き方にします。
| 例 | |
|---|---|
| よい例 | どんなヒヤリだった? |
| 避けたい例 | 対象の災害区分コードを選択してください |
「探索モードの最初の質問の選択肢」を追加します。
選択肢は最初は登録されていないので、ご自身で追加します。入力欄に選択肢を入力して + 追加 をクリックしてください。追加した選択肢は一覧に並び、左側のつまみをドラッグして並べ替えたり、右側の×で削除したりできます。
右上の 更新 をクリックします。
更新すると、データベース一覧の「検索機能」が準備中から「利用中」に変わり、利用者が検索できるようになります。
👁設定した内容が、利用者にはこう見えます
ここまで設定した内容が、実際の検索画面のどこに現れるのかを確認しておくと、書くべき内容がイメージしやすくなります。
管理画面の右上にある 検索画面 から、利用者と同じ画面を開けます。
利用者は最初に、検索したいデータベースを選びます。
左上の「データを選択」から、その利用者に権限があるデータベースが一覧で表示されます。
データベースを選ぶと、タグ名がそのまま絞り込みフォームの項目として並びます。
ここに並ぶ項目名は、タグ設定で付けた「タグ名」です。並ぶ順番も、タグテーブルの並び順がそのまま反映されます。利用者が見て意味の分かる名前にしておくことが大切なのは、このためです。
検索すると、絞り込まれた結果が一覧で表示されます。
上部に「全ファイル数 > チャンク数 > 表示件数」が表示され、どれだけ絞り込めたかが分かります。
さらに絞りたいときは、右下の AIとの会話で再検索 から探索AIを使います。
ここで表示される最初の選択肢が、検索設定で登録した「探索モードの最初の質問の選択肢」です。チャットのタブで「探索AI」と「解決AI」を切り替えられます。
🎯検索精度が思うように上がらないときは
検索設定を変えても精度が上がらない場合、原因は検索設定ではないことがほとんどです。次の順番で見直してください。
- タグ設計を見直す(もっとも効果があります)— 業務で実際に使う絞り込み軸がタグになっているかを確認します。
- 「検索に必要な情報」を見直す — 聞き返すべき条件が書けているか、資料の説明になってしまっていないかを確認します。
- 「ドキュメントの内容」を見直す — 資料が増えて中身が変わっている場合は、説明を更新します。
- 探索モードの選択肢を見直す — 利用者が選びたい切り口になっているかを確認します。
検索の方式(キーワード検索・あいまい検索など)を切り替えるだけでは、精度の問題は解決しません。ナレッジコンパスはタグで対象を絞り込んでから意味で探すという構造で精度を出しているため、絞り込みの手がかりであるタグが整っているかどうかが、精度を決める最大の要素になります。
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